イザナギとイザナミとは?何をした神かをわかりやすく解説|

イザナミとイザナギ 日本史

イザナギとイザナミは、古事記や日本書紀の神代(日本神話)に登場する最も重要な神様のひとつです。
この2柱の神は、日本列島そのものを生み出したとされ、「国生み神話」の中心的存在でもあります。

しかし、単なる神話の登場人物ではありません。
日本神話は日本の歴史と密接に繋がっており、歴史を振り返る為に必要不可欠なお話です。
さらに現代の我々の文化にも強い影響を与えています。

この記事では、イザナギとイザナミとは何か、何をした神なのか、そしてなぜ重要なのかをわかりやすく解説します。

イザナギとイザナミとは何をした神様?

イザナギ(伊邪那岐)とイザナミ(伊邪那美)は、日本神話に登場する夫婦の神であり、日本列島そのものを生み出し、更には日本を統治する多くの神々を生み出した存在です。

イザナギは男性神

イザナミは女性神

として登場し、この2人の神は「国生み神話」の中心に位置し、日本という国の起源を象徴する重要な存在とされています。

つまり、イザナギとイザナミは
「日本のはじまり」の神様なのです。

国生み神話

日本列島の創造

では2人が行った国生みとは何でしょうか?

イザナギとイザナミは、天の神々から命じられ、まだ形の定まっていない大地を固める役割を与えられます。

2神は「天の沼矛(あめのぬぼこ)」という矛を使って海をかき混ぜました。
その矛から滴り落ちたしずくが固まり、最初の島「オノゴロ島」が誕生します。

その後、本州、九州、四国など、日本列島を構成する島々を次々と生み出していきました。

この一連の流れが「国生み神話」と呼ばれています。

また、この事から古事記が成立した712年には、既に日本は島国であった事が周知されていた事が伺えます。

つまり神話は単なる空想ではなく、
現実の地理としっかり結びついた世界観でもあったのです。

八百万の神々

日本列島の誕生後、2神は山や海など、さまざまな神を生み出しました。
これを「神生み」といいます。

この神生みは非常に重要で、日本ではあらゆるものに神が宿るという自然信仰の考え方が古くから存在していたと考えられています。

現在でも「〇〇の神様」という表現が広く使われていますが、その背景にはこうした神話の影響があります。

また、この点は一神教(キリスト教やイスラム教など)と大きく異なります。
これらの宗教では、万物は唯一の神によって創造されたとされます。

一方、日本では多くの神が存在し、それぞれが役割を持つと考えられてきました。

この違いが、日本文化の特徴の一つとなっています。

国生み神話の詳しい流れについては、こちらの記事で解説しています。
👉 通史で読む日本神話の全体像はこちら

なぜ夫婦の神として描かれているのか

国生みの失敗が示す「夫婦のあり方」とは

国生み神話には、一度うまくいかない場面が描かれています。

イザナギとイザナミは、国を生み出すための儀式として「天之御柱(あめのみはしら)」の周りを回り、出会ったところで言葉を交わします。

このとき、先に声をかけたのはイザナミでした。
そして2神は結ばれますが、最初に生まれた子は「水蛭子(ひるこ)」と呼ばれる、正常な形を成さない存在でした。

なぜこのようなことが起きたのでしょうか。

その理由を知るため、2神は高天原に戻り神々に尋ねます。
すると、「女性が先に声をかけたことが正しくなかった」とされ、男性から先に呼びかけるべきだと教えられます。

その後、正しい手順で儀式を行うことで、ようやく国生みは成功します。

この神話が意味するもの

このエピソードは、単なる失敗談ではありません。

ここには、
古代の人々が考えていた秩序や役割の意識が表れています。

つまり、

  • 物事には正しい順序がある
  • 社会には守るべきルールがある

という考え方を、夫婦の神として伝えているのです。

また、夫婦の関係においても調和や役割分担が重要であるという価値観が示唆されています。

ただし、これはあくまで古代の価値観であり、現代の考え方とは異なる点もあります。

重要なのは、
当時の人々がどのように社会や秩序を理解していたかを知ることです。

イザナミの死と黄泉の国

黄泉の国

国生みの後、イザナミは火の神を産んだ際に命を落とします。

妻を失ったイザナギは、死者の世界である黄泉の国へ向かい、イザナミを連れ戻そうとします。

しかし、そこで見たのは変わり果てた妻の姿でした。
恐怖を感じたイザナギは逃げ帰り、二度と黄泉の国へは戻らないことを決意します。

この時イザナミは一日に1000人の命を奪う事を宣言し、対してイザナギは一日に1500人を生み出すことを宣言します。

ここには、日本人の死生観や、生命が循環し続けるという考え方が表れています。

神話の神は日本史の視点でも重要

イザナギとイザナミは神話の神ですが、日本史を理解するうえで非常に重要な存在です。

一般的に、神話に登場する神々は歴史とは切り離して考えられることが多く、実在の人物として扱われることはほとんどありません。

しかし、日本の場合は少し事情が異なります。

その理由の一つは、日本の歴史が神話と深く結びついて語られてきた点にあります。

例えば、日本神話に登場する神々の系譜は、後の天皇へとつながるものとして位置づけられています。
このように、神話と歴史が連続したものとして意識されてきたことは、日本の大きな特徴の一つといえるでしょう。

また、日本では古代から現代に至るまで、同じ皇統が続いてきたとされており、その起源を神話に求める考え方が受け継がれてきました。

もちろん、神話の内容をそのまま歴史的事実として扱うことはできません。
しかし、重要なのは、
神話が長い間、人々の意識の中で生き続けてきたことです。

つまりイザナギとイザナミの神話は、単なる物語ではなく、
日本という国の成り立ちや価値観を理解するための鍵となる存在なのです。

まとめ

イザナギとイザナミとは

  • 日本列島を生み出した夫婦の神
  • 国生み神話の中心的存在
  • 多くの神々の起源

日本史を理解するための出発点となる存在です。

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