足利織姫神社について

足利織姫神社は、栃木県足利市・織姫山(山の中腹)にある神社で、機業(はたおり)の守護神として祀られています。
朱塗りの社殿が緑の中に映え、そこから関東平野を一望できる美しい景観も魅力のひとつです。
また、産業振興の神様としてだけでなく、縁結びの神様としても親しまれており、訪れる人に穏やかなやさしさを感じさせる神社です。
| ご祭神 |
・天御鉾命(あめのみほこのみこと) ・天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと) |
|---|---|
| ご利益 |
・産業振興(特に機業・仕事運) ・良縁・縁結び ・夫婦和合 ・家庭円満 |
歴史
創建

足利市は古くから機織(はたおり・織物業)が盛んな街でした。この機業の町に、機織を司る神様を祀る神社がなかったことに着目したのが、当時の足利藩主・戸田忠利です。
1705年、戸田忠利は 天御鉾命(あめのみほこのみこと) と 天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと) の二柱を、伊勢神宮に由来する「神服織機(かんはとりはた)」の信仰から勧請しました。
この二柱は、天照大神のために絹を織った神とされる伝承があり、織物の守護神としてふさわしい存在です。
当初は、足利市通四丁目にあった 八雲神社 に合祀されていた形でした。
火災による焼失
明治12年(1879年)、その後、神社を 機神山(現在の織姫山) の中腹に遷宮(社の場所を変える)しました。
しかし、明治13年(1880年)に火災により社殿が焼失。
焼失後は仮宮のまま過ごされ、市民らの間で再建計画が持ち上がります。
再建
昭和8年(1933年)、皇太子(現在の上皇さま)のご降誕を機に、足利の織物業界(当時は「足利織物同業組合」)の組長・殿岡利助氏を中心に再建事業が本格化。
そして昭和12年(1937年)5月、新しい社殿が 鉄筋コンクリート造 で完成し、現在の織姫山の社地に遷座。
このコンクリート造の社殿は、当時としては非常にモダンな建築方式で、平等院鳳凰堂を彷彿とさせるデザインとも言われています。
境内のみどころ
朱塗りの社殿


鮮やかな朱色の社殿は緑豊かな木々に映えて、見る者に強い印象を与えます。
展望スポット


境内からは関東平野を見渡せる絶景が広がっており、晴れた日には遠くまで見通せる爽快な眺めが楽しめます。
七色の鳥居



境内には色とりどりの鳥居が連なっていて、それぞれ異なるご利益があるとされており、参拝の楽しみのひとつになっています。
縁結び

短冊に願いを書いて笹に結ぶ場所があり、縁結びや恋愛成就を願う人々がよく利用します。
アクセス
| 所在地 | 栃木県足利市西宮町3889 |
|---|---|
| 電話番号 | 0284-22-0313 |
| 御朱印 | あり |
| 営業時間 | 9:00〜16:00 |
| アクセス | 足利ICより約10分 JR両毛線「足利駅」から徒歩 約30分 足利市駅より徒歩 約30分 |
| HP | 公式サイトを見る |


