龍宮神社について

龍宮神社は北海道小樽市に鎮座に鎮座する明治時代創建の神社です。
御祭神は、海の神様である底津和田都美神・中津和田都美神・上津和田都美神の三柱をはじめ、
豊受姫命、大物主神、大毘古命、そして桓武天皇。
つまり、海の守り神と、開拓・国土安泰の神々が一堂に祀られています。
社殿は神明造で、境内の広さは約535坪。
ご朱印は8時半から17時まで社務所でいただけます。
歴史
小樽駅からほど近い高台に鎮座する「龍宮神社」。
そのはじまりには、明治の偉人・榎本武揚の深い想いがありました。
アイヌの祭祀地

Pilsudski, Bronislaw – Image , see also: Smithsonian InstitutionZeno.org, ID number 20001895516, パブリック・ドメイン, リンクによる
今の稲穂地区一帯は、もともとアイヌの人々が自然の神々を祀っていた場所でした。
当時この地では、削った木片の祭具「イナウ」を立てて祈りを捧げていたといわれています。
そして、「稲穂(いなほ)」という地名は、この“イナウ”に由来しているとも伝えられています。
つまり龍宮神社が建てられた土地は、はるか昔から「祈りの場」であったということ。
古代の信仰の流れを汲む聖地に、のちに新しい神社が誕生することになるのです。
榎本武揚が見据えた「小樽の未来」

榎本武揚:Collection of Hokkaido University Library – http://www.lib.hokudai.ac.jp/collection/makuake/tenji5.html, パブリック・ドメイン, リンクによる
幕末から明治にかけて活躍した榎本武揚は、北海道開拓使として小樽の発展に力を注いだ人物です。
当時の小樽は、港の整備が進み、幌内炭鉱の積出港として注目されていました。
榎本はここを北の貿易拠点としようと考え、
地元の人々の心の拠り所となる神社を創建したのです。
彼は北垣国道とともに国有地20万坪の払い下げを受け、
「北辰社」という会社を設立して土地開発にも関わりました。
その信仰の中心に据えられたのが、この龍宮神社でした。
海の近くと言う立地からご祭神は底津和田都美神を始めとする海の神等が選ばれました
底津和田都美神は皇室の先祖である山幸彦に娘を嫁がせた海を統治する神です
詳しくは↓
現代

首相官邸ホームページ, CC 表示 4.0, リンクによる
平成20年(2008年)には、政治家の麻生太郎氏が正式参拝し、
境内に「オンコの木」を植樹しました。
大久保利通の子孫である麻生太郎氏は、戊辰戦争で榎本武揚と大久保利通が争っていた事から「百年目の仲直り」と称しての参拝でした。
その一か月後、麻生氏は内閣総理大臣に就任。
この事からこの出来事は「昇運の象徴」として、今も語り継がれています。
境内のみどころ
小樽駅から三角市場の前の通りを5分程歩けき住宅街を抜けると龍宮神社です。

入り口の階段には榎本建立の石碑が。

社殿です。しめ縄が大きくて迫力があります。

境内に入ると榎本武揚像が迎えてくれます。
アクセス
| 所在地 | 北海道小樽市稲穂3丁目22番11号 |
|---|---|
| 電話番号 | 0134-22-4268 |
| 御朱印 | あり |
| 営業時間 | 8:30 ~ 17:00 |
| アクセス | JR小樽駅から徒歩5分 |
| HP | 公式サイトを見る |


