高山稲荷神社

神社 仏閣

高山稲荷神社について

青森県つがる市の日本海沿岸、牛潟町の小高い丘に鎮座する 高山稲荷神社 は、五穀豊穣・海上安全・商売繁盛など、あらゆる福徳を授ける稲荷神として篤く信仰されてきた社です。

境内には朱の鳥居が蛇行しながら連なる「千本鳥居」があり、山の斜面を彩るその光景は、まるで龍がうねるような壮観さを誇ります。
この幻想的な参道は、四季ごとに異なる表情を見せ、春の桜、夏の緑陰、秋の紅葉、冬の雪景色とともに訪れる者の心を魅了します。

御祭神 ご利益
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ) 五穀豊穣・商売繁盛・家内安全
佐田彦神(さたひこのかみ) 導き・交通安全・方位除け
大宮能売神(おおみやのめのかみ) 芸能上達・良縁成就・心願成就
保食神(うけもちのかみ) 衣食住の守護・生活安定
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)※同体神 商業繁栄・農業守護・金運上昇

参考:高山稲荷神社公式サイト神社とお寺の虎の巻

歴史

創建

高山稲荷神社が開かれた時期は定かでありませんが、高山稲荷神社に伝わる伝承によれば、鎌倉・室町期にこの地を支配した豪族・奥州安藤氏が山王大神をお祀りしたことに始まるとされています。

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Mukai安藤氏の家紋:投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

古来この丘は「三王(山王)坊山」として知られており、かつては山王の神を祀る霊場がここにあったと言います。

室町時代

1443年、南部勢力の焼き討ちに会い山王の社が焼失。この時、山王大神が黄金の光を放ち、流れ星のようにこの高山の地へ降臨したとの奇譚も残されています。

江戸時代

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浅野内匠頭:不明 – 花岳寺所蔵品。, パブリック・ドメイン, リンクによる

『赤穂浪士』で有名な赤穂藩主:浅野内匠頭が1701年に殿中で吉良家当主:吉良上野介を斬りつける事件が発生。
赤穂藩はその責任で取り潰される事になりました。

この際、赤穂藩士は場内に祭っていた稲荷明神を津軽へ退避させ、巡り巡って現在の場所に祭られるようになり、山王と稲荷の二つの神が共に鎮座する地となりました。

明治時代

1889年、七里長浜沖で難破した米国商船チェスボロー号の遭難者を救った地元住民の伝承が刻まれている。特に瀕死の米国人を人肌で温めて命を救った女性 “工藤はん氏” の献身・救命の逸話は語り草となり、神社のすぐそばにその記念碑と関連展示が置かれています。 

高山稲荷神社の特徴と観光

高山稲荷神社の象徴ともいえるのが、参道を彩る「千本鳥居」です。

朱色の鳥居が幾重にも並び、曲がりくねった道を進むごとに幻想的な世界が広がっており鳥居は参拝者や信奉者の奉納によるもので、その数は千本を超えるといわれています。


また、拝殿から見下ろす日本海の眺望も美しく、晴れた日には遠く男鹿半島まで望むことができ、境内には稲荷狐の石像が数多く置かれており穏やかで神秘的な空気を醸しています。

アクセス・参拝案内

所在地 青森県つがる市牛潟町鷲野沢147-1
電話番号 0173-56-2015
御朱印 あり
営業時間 9:00 ~ 17:00
アクセス R五能線「五所川原駅」より車で約30分
弘南バス等で「高山神社入口」下車、徒歩約20分
HP 公式サイトを見る

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